地域に親しまれる検診・治療施設

ピンクリボン病院紹介④ 医療法人仁斎会 国府病院

2012/10/20

 名鉄国府駅東口から徒歩1分の便利さで、電車で通う患者さんも多い。外来診療を中心に療養型病床を持つ慢性期長期入院施設として発展したが、5年前から乳腺診療を診療の柱の1つに加えた。

 現在は、豊川市においてマンモグラフィ検診や同市の乳がん検診が受けられる施設としてすっかり定着した。マンモグラフィ検診精度管理中央委員会からの施設認定も更新している。

 検診で乳がんが見つかり、手術が必要となった場合には、県内でも先進治療が受けられる藤田保健衛生大学病院、愛知県がんセンター愛知病院、豊川市民病院など、協力関係にある他病院を紹介。術後の抗がん剤治療、リハビリには対応し、療養型として近隣病院の受け入れ施設にもなっている。

 地域がん診療拠点病院の指定を受ける豊橋市民病院との病診連携も展開。主要五大がん患者の受け入れをする地域の診療所(かかりつけ医)としての役目を負う。市民病院と同院が、同じ治療計画に基づいて1人の患者をみていくことになるので、患者にとっても心強い。「豊橋市民病院と役割分担することがよりよい医療サービスの提供につながる」と大谷享院長はその意義を話す。

読影のスペシャリスト。生活維持する治療法を模索

 同院の乳腺診療を引っ張るのは副院長で日本乳癌(がん)学会認定医の山本晴大医師。乳腺領域では15年以上のキャリアを持つ。これまでに数多くの症例を経験してきた。同病院でのマンモグラフィの読影に加え、他病院での読影を合わせると月1000例以上。県内の研究会に所属するなど読影のさらなるスキルアップにも余念がない。抗がん剤治療やホルモン療法など、術後のフォローも重視し、再発防止のための中・長期的な検査も行っている。

 医師として心掛けているのは、それぞれの患者さんにとって一番の治療法を探すこと。「治療のために生活をするのではなく、今の生活をなるべく維持できるような治療法を見つけてあげたい」と山本医師。セカンドオピニオンにも快く応じている。

検診から結果までスムーズ。A判定の読影医が2人に

 マンモグラフィ検診は、機器導入当初から、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会の技術A判定を持つ診療放射線技師の神谷友美さんが担当している。「ていねいな対応を心がけています」と神谷さん。最近の受診者について尋ねると、「無料クーポンが始まった当初は受診者も増えたが、徐々に減っている。当時受けた人は検診が5年に1回でいいと思ったかどうかはわからないが、5年に1回の人になってしまう前に、2年に1度はマンモグラフィ検診を、その間はエコー検診を受けてもらいたい」と呼びかける。

 読影は同委員会から読影A判定の山本副院長と大谷尚子医師の2人による二重読影。曜日は限定されるが、希望があれば、視・触診は女性である大谷尚子医師が対応可能。乳腺エコーは大谷院長と山本副院長が行っている。一連の乳がん検診の結果がその日のうちにわかるのも同院で受けるメリットのひとつだ。

 乳がんの早期発見・治療の重要性を認識する大谷院長は「気軽に受診できる体制を整えるのが地域病院の役目。40歳を過ぎたら乳がん検診を受けましょう」と訴えた。

【病院DATA】
 豊川市久保町葉善寺三六―一
 電話=0533(88)2611
 http://www.myclinic.ne.jp/jinsaikaikou/pc/
 ※乳腺外来は随時

セカンドオピニオンも歓迎、気軽にまずは相談を

▽副院長 山本晴大先生

 乳がんの根治性を高めるため、検診での早期発見に努めています。当院で以前に検診を受けた人には、過去の画像を見比べる比較読影を行い、より精度の高い診断につなげています。研究会等で常に新しい治療法を習得し、臨床にも生かしていきたいと思っています。

 セカンドオピニオンも歓迎します。乳がんは治療の選択肢も多いので、迷ったら別の先生の判断を仰ぐのも一つの方法。インターネットで間違った情報を入手する患者さんも増えているので、医師として知識の整理や捕捉に努めています。勝手な判断をする前に、気になることがあれば遠慮せずに相談してください。

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2012/10/20 のニュース

診察室で(左から山本副院長、大谷院長、大谷尚子先生)

検診を呼びかける神谷技師

明るい雰囲気の受付カウンター

山本先生は読影のスペシャリスト

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