地域病院として気軽に受診できる体制で応える

【乳がん検診・治療が受けられる医療機関】医療法人仁斎会 国府病院

2014/10/24

左から山本晴大副院長、大谷享院長、大谷尚子先生

 国府病院は、名鉄国府駅から徒歩1分のところにある。その便利さから電車で通う患者さんも多く、外来診療を中心に療養型病床をもつ慢性期長期入院施設として発展。7年前から病院の柱の一つとして乳腺診療を加えた。

 以来、豊川市の乳がん検診が受けられる施設として定着してきた。マンモグラフィ検診精度管理中央委員会からの施設認定も更新している。

 検診で乳がんが見つかり、手術が必要になった場合には、県内でも先進治療が受けられる藤田保健衛生大学病院、愛知県がんセンターあいち病院、豊川市民病院など、協力関係にある他病院を紹介。術後の抗がん剤治療やリハビリにも対応し、乳がん以外でも療養型入院施設として近隣病院の受け入れ施設になっている。

 病診においては、地域がん診療拠点病院の指定を受ける豊橋市民病院と病診連携を展開。主要五大がん患者の受け入れをする地域の診療所(かかりつけ医)としての役目を担う。同じ治療計画に基づいて1人の患者を診ていくことは「よりよい医療サービスの提供につながる」と大谷享院長。病診連携は患者さんにとっても心強い。

 同院の乳腺診療は、副院長である山本晴大医師を中心に行われている。山本医師は、日本乳癌(がん)学会認定医で、乳腺領域では15年以上のキャリアを持つ。同院でのマンモグラフィの読影に加え、他病院での読影も行っており、その数は月1000例を超える。術後は、抗がん剤治療やホルモン療法、再発防止のための中・長期的な検査も行っている。山本医師は「患者さんそれぞれの今の生活を、なるべく維持できるような治療法を見つけてあげたい」と話す。セカンドオピニオンにも快く応じている。

 マンモグラフィは、機器導入当初から、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会の技術A判定を持つ診療放射線技師の神谷友美さんが担当。受診者とゆとりをもって向き合い、リラックスした中で丁寧に行うことを心がけている。撮影においては、最少の時間で最大の効果が出ることをめざす。

 読影は、読影A判定を持つ山本副院長と大谷尚子医師の2人による二重読影。乳腺エコーは大谷院長と山本副院長が行っている。視・触診において希望があれば、大谷尚子医師が対応している。

 一連の乳がん検診の結果が、その日のうちにわかるのも同院で検診を受けるメリットの一つ。不安を抱えて待つ時間を短くすることを心がけている。

 大谷院長をサポートする看護師長の宗像順子さんは、早期発見で乳がん摘出手術を受け、職場に復帰して6年になる。こうした経験を生かし、受診者の気持ちに寄り添い不安を取り除く。

 乳がんの早期発見・治療の重要性を身近で認識している大谷院長は、気軽に受診できる体制を整えるのが地域病院の役目と考え、取り組んでいる。

乳腺診療は山本副院長を中心に行っている

マンモグラフィ検診を担当する神谷技師

大谷院長と宗像看護師長

セカンドオピニオンも歓迎。気軽に相談を◎山本晴大先生

 乳がんは治療の選択肢も多いので、迷ったら別の先生の判断を仰ぐのも一つの方法です。セカンドオピニオンも歓迎します。

 インターネットで間違った情報を入手する患者さんも増えているので、医師として知識の整理や捕そくに努めています。治療においては、それぞれの患者さんにとって最も良い治療法を探すことを心がけています。自分で判断せずに、気になることがあれば気軽にご相談ください。検診での早期発見にも努めています。

医療法人仁斎会 国府病院/概要

豊川市久保町葉善寺36―1
電話=0533(88)2611
http://www.myclinic.ne.jp/jinsaikaikou/pc/
*乳腺外来は随時

2014/10/24 のニュース

左から山本晴大副院長、大谷享院長、大谷尚子先生

乳腺診療は山本副院長を中心に行っている

マンモグラフィ検診を担当する神谷技師

大谷院長と宗像看護師長

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