地元から五輪を目指す希望に

豊橋市陸上競技場で改修工事/全天候型の屋内練習走路/1500席の観客席を整備

2017/02/14

 1960年の完成後50年以上が経過した豊橋市陸上競技場では、老朽化に伴うスタンド改修が行われている。建て替えにかかる建設総工事費は約8億円。来年度末の完成に向けて急ピッチで工事が進められ、穂の国・豊橋ハーフマラソン大会でこけら落としを迎える予定だ。「選手を育てる」をコンセプトに、全天候型の屋内練習走路(3レーン)や1500席の観客席を備え、東三河の中核都市にふさわしい第3種公認陸上競技場として生まれ変わる。

コンセプトは「選手を育てる」

 陸上競技場は、豊橋市を中心に東三河地域の小中学校など陸上競技大会の会場として活用され、ゲートボールやグラウンドゴルフなど、市民のスポーツ活動の場となっている。

 年間の利用者数は増加傾向にあり、同市によると、2008年の約4万3300人に対し、2013年は約5万9900人まで増加した。ナイター設備も年間約4000人が利用している。

 現在の本部スタンドは、1960(昭和35)年に竣工した鉄筋コンクリート構造の2階建て。観客席は600席あるが、老朽化が進み、耐震補強も必要とされてきた。

 改修工事では、これまでの本部スタンドや記録室(写真判定室)及び両翼の屋根付きスタンドを含めた既存施設を撤去し、新たに会議室や更衣室などを備えた1500席規模の本部スタンド施設を整備する。

 基本方針では、市民が快適に利用できる施設、雨天でもウオーミングアップできる屋内雨天練習走路設置、ユニバーサルデザインの観点でバリアフリーとし、競技運営をスムーズに行うため、選手や観客、来賓、メディアの明確な動線分離など、各種大会に対応できる施設が検討されてきた。

 実際に競技場を利用する東三河陸上競技協会などからは、スタンド1階への各種トレーニング機器や低酸素トレーニング室の設置といった要望も出ており、豊橋市議会で新年度予算案の承認を受ければ、市民待望の新・陸上競技場へ事業が大きく動き始める。

 同協会では「競技者や市民にとって貴重な施設となる。次世代の選手が育つ土壌が整えば、地元から五輪を目指す希望が生まれる」と期待を寄せている。

 同市では、オープニング記念大会となる穂の国・豊橋ハーフマラソンに、リオ五輪で活躍した鈴木亜由子選手(日本郵政)、田中秀幸選手や山本修平選手(ともにトヨタ自動車)らを招待する計画もあり、陸上競技場の完成を機に、東三河陸上界の機運が高まっている。

2017/02/14 のニュース

老朽化で解体された旧・本部スタンド

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