とよしん経済講演会

2001/11/15

女性の参加が目立った平岩さんの講演会

 第七十回とよしん経済講演会は、小説家で脚本家の平岩弓枝さんを迎えて開かれた。豊橋信用金庫(水野勲理事長)の創立80周年と同講演会70回の記念で開かれたが、会場には女性の姿が目立ち、熱心に平岩さんの話に聞き入った。

 開会で同金庫の吉川一弘常務理事が「大正10年11月に業務を始めて今年が80周年です。地域の皆様の支援のおかげです」とお礼を述べ、「心の豊かさが薄れている現代です。きょうは、平岩先生のお話を聞いてください」とあいさつ、講演に入った。

 講演は「日本のこころ」のテーマ。平岩さんは、27歳の若さで直木賞を受賞したとき以来の恩師・長谷川伸先生との交流や現代小説から時代小説を書くようになったいきさつなどを話した。特に若かった平岩さんを指導した長谷川先生の心について具体的な体験を話した。

 時代小説については、「花かげの花」で取り上げた大石内蔵助の妻・りくさんの生涯の取材当時の話をしながら、「大石家の長男・力が江戸の知人に当てた手紙を見付けた。手紙には、14歳だった力が討ち入りを前に母の実家を訪ね、その夜、『目がさめると母がふとんの上から子どものときにしてくれたように添い寝をしていたのに気付いた。涙がとまらなかった』とあった」と母と子の心の結びつきにふれた。

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