桜丘高校野球部が再始動

今夏は3年生主体/杉澤哲監督「強い気持ち」に期待/藤野翔多主将「野球ができる環境に感謝」

2020/05/31

3年生は藤野主将を中心に強い団結力で挑む

 全国高校野球選手権大会及び地方大会が中止され、愛知県高校野球連盟は独自大会「夏季愛知県高等学校野球大会」開催へ検討を進めている。東三河地区では各高校が少しずつ練習を再開し、大会出場へ向けて急ピッチで準備に取り組んでいる。昨秋の県大会を初戦敗退した桜丘では、新たな決意を胸に3年生中心のチームが動き始めた。

 チームを率いる杉澤哲監督は「夏の大会がなくなったのは残念だが、2年半頑張ってきた選手たちが最後に、練習の成果を発揮できる場所に立てるだけで感謝したい」と話した。

 3年生へは「思った通りにいかないことはある。努力しても花開くことがないこともある。そんな時に本当の人間性が出てくる」と言い聞かせ、新しい目標へ向けて「全力を尽くそう」と伝えた。

 長期間の部活動休止により選手たちの練習不足が懸念される中で「特別なことはしない。毎日の積み重ねが大事。甲子園を目指す形ではないが、最後の夏を全力で戦い抜けるようにしっかり準備するだけ」と語った。

 大会まで短い準備期間となるが「今は3年生の進路を考えながら、普段の練習に取り組まなければいけない。まずはコンディションを整えて、休止前の野球ができる状態に戻していく」とした。

 今年は、藤野翔多主将を中心に団結力が強く、杉浦貫太や森雄規を軸とする打線が持ち味。杉澤監督は「打ち勝つ野球だけでなく、昨冬を越えて投手陣のめどが立ち戦力は整ってきた。今年は3年生に活躍の機会を与えたいし、彼らには強い気持ちがある」と期待を寄せた。

 ■選手の思い

 藤野翔多は、昨夏の大会で同校初の準優勝に大きく貢献した。今年は主将を任され、チームを引っ張る役割を担う。

 夏の大会が中止となり「報道を見て予想していたが、悔しさ、ショックが大きかった。自分たちだけではなく仕方ないことなので、しっかりと受け止めて気持ちを切り替えていきたい」と話した。

 休止中は、自宅近くでランニングや素振りなどを行っていたが、練習を再開して体力が落ちていることを痛感した。

 最後の夏へ「3年生の仲間でできる最後の大会なので、野球ができる環境に感謝し、全力で戦う姿を見せたい」と意気込みを語った。

杉浦貫太らが桜丘打線を引っ張る

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