桜の季節 

憧れの「先輩」と

第4章 64回

2020/05/31

桜丘OBの富永啓生が後輩たちを指導した

 アメリカ・テキサス州レンジャー短大に留学中の富永啓生が、夏休みに一時帰国して母校・桜丘高校で後輩たちを指導した。バスケ部も部活動休止明けでようやく少しずつ練習を再開し、新たな目標へ向かって一歩を踏み出した。

 今回は、富永が普段練習で取り組む戦術を自らプレーで見せて解説し、ゴールを狙う動きやタイミングなど丁寧に後輩たちへ指示した。最初は戸惑っていた選手たちも見よう見まねでプレーを覚え始め、何とか形にできるところまで身につけた。新1年生も参加して憧れの先輩の言葉に耳を傾けて練習に取り組んだ。

 桜丘の良さは、良い意味で壁がなく意見を交わせることだろう。この日も、1年生の土屋来嵐や高橋幸太郎が先輩たちに話しかけ互いに理解を深める姿を何度か見かけた。

 また、今回の練習にはOBたちも参加した。鈴木空や井上涼、木村貴郎らが後輩たちに交じり一緒に汗を流した。

 江崎悟監督は「部活動の休止中は選手が個々で練習していたが、やはり限界がある。インターハイが開催中止となりモチベーションを保つのが大変だと思うけれど、毎日の練習から学ぶことは決して少なくない。部活動に取り組むことに意義がある。選手たちを指導する立場として、この苦境だからこそ伝えられることを教えたい」と話した。

 この日、最初から練習を見ていた筆者は選手たちが時折見せる笑顔に目がとまった。確かに練習はキツイし、投げ出したくなる気持ちもよく分かる。だが、高校生の屈託のない笑顔からは仲間と一緒にバスケができる喜びが伝わってきた。通常練習ができない期間が長かった分、彼らは部活動と真摯(しんし)に向き合っている。

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