桜丘高校アニメ部が4コマ漫画を制作/SNSの危険性を訴え/豊橋署が依頼
2020/07/31
桜丘高アニメーション部の皆さん
会員制交流サイト(SNS)を介して未成年者が犯罪に巻き込まれるのを防ごうと、豊橋警察署は4コマ漫画を発表した。制作したのは桜丘高校(豊橋市南牛川)アニメーション部。高校生目線で危険性を訴えている。
漫画は援助交際や誘拐をテーマにした4本。家出をしたい少女や小遣いがほしい女子高校生が登場し、ツイッターなどで大人と知り合い、だまされる恐怖が描かれている。
2年生部員の山岸彩花さん(17)と山田芽衣さん(同)が制作した。2月に署から依頼され、今月、完成させた。山岸さんは「誘拐シーンのコマの描き方を工夫した」と話した。制作中は新型コロナウイルスによる休校期間をはさみ、制作に苦労もあったという。
署によるとSNSを通じた犯罪被害は増加傾向にあり、県内では昨年中に161人、豊橋市では10人の未成年者が買春や誘拐などの被害に遭っている。
梶浦哲哉署長は「若い子につけ込む犯罪が多発している。この力作を活用して1人でも被害者を減らしたい」と話した。
完成した漫画はチラシなどに掲載し、啓発活動に生かす。