空間噴霧の安全を確認

測定結果を公開/「エコーテック」超音波霧化器ジアミストシリーズ

2020/08/18

空間噴霧の測定の様子

 超音波霧化器ジアミストシリーズを発売している豊橋市大岩町の「エコーテック」は、新型コロナウイルスの感染防止に効果があるとされる次亜塩素酸を主成分とした液剤(次亜塩素酸ナトリウムを除く)の空間噴霧を行い、安全に使えることを確認して、その結果をインターネットで公開した。

 同社によると、「NITE」(製品評価技術基盤機構)が次亜塩素酸を主成分とした液剤を空間噴霧してはならないと誤認させるような報道があったと指摘した。これを受け、従来利用してきた病院や介護施設から困惑の声が上がった。

 利用者に安心して使用してもらおうと、使用時に労働安全衛生法の基準と日本産業衛生学会による塩素の許容濃度0.5ppm(8時間暴露)を超えていないかどうかの測定を行った。

 pH6.1、塩素濃度63ppmの液剤を使い、吹き出し口20センチ、1メートル(機種により変化)、吹き出し口1メートル(高さ0.2メートル)の3カ所について、塩素濃度は吹き出し口20センチで、大容量タイプのJM1000で0・79ppmと基準値を超えた。

 しかし、1時間に1㍑を噴霧する装置の吹き出し口20センチで作業を行うことは考えられず、しかも半日であれば暴露限界を超えないことから、事実上問題となる使い方ではないとの結論に至った。その他のタイプに関してはいずれの場合も基準値を超えないことが証明された。

 同社担当者の三浦宏樹さんは「念のため、利用する液剤の安全性に関しては、吸引暴露試験などの安全性試験を第三者機関で行っている液剤を選択していただけるよう、お客様に呼びかけていきたい」と話した。

 超音波霧化器ジアミストシリーズは、液体に非常に高い周波数の超音波振動を与えることで、液体が微粒化する現象を用いた商品。エコーテックは世界で初めて次亜塩素酸濃度50ppm以下対応の超音波霧化器を発売し、さまざまな液剤を開発しているメーカーに機械を供給している。

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