桜の季節 

還暦を「迎」える

第4章 100回

2021/02/14

江崎監督が還暦を迎えた

 約2年前「没個性集団」と辛口で開始した第四章が100回を迎えた。前章では「桜丘に足りないモノは何か」を考え、それが全国大会で闘うための「個性」だと思った。

 良くも悪くも、桜丘は同じ選手が多い。特に、2年前はそれが顕著だった気がする。ただ、今は、それが少しずつ変わり強い個性を持つ選手が増えてきた。全国で勝つためには「組織を超える」ほどの強い意志が必要になる。その筆頭は言うまでもなく「富永啓生」になるが、それに近い存在はチームに必要だろう。

 今春、桜丘バスケ部で就任17年目となる江崎悟監督が還暦を迎えた。元来、還暦は長寿の祝いで一昔前は「お年寄り」だが、最近では現役で活躍する監督も少なくない。今年の「楽しみな」チームを全国の頂きへ導いてほしい。

 桜丘の黎明期こそ知らないものの、約10年間、桜丘の試合を見てきた筆者にとって江崎監督の采配で勝った印象深い試合がいくつかあるので紹介したい。最初は、やはり2017年のKAZUカップだろう。桜丘が初めて全国の頂点に立った大会と言える。

 その2カ月前の新人戦では残念な敗戦でガッカリした。そこから立て直し、予選では福岡第一、決勝は開志国際や延岡学園を倒して、最後には明成(その約9カ月後のウインターカップで全国制覇)にダブルスコア。江崎監督の真骨頂・ゾーンディフェンスを完璧に完遂した試合だった。

 そのほか、2012年新人戦東海大会準決勝の藤枝明誠戦、2014年インターハイ1回戦の福岡第一戦、2017年インターハイ2回戦の北陸戦などは、格上に対して選手たちの能力を最大限に引き出した手腕は、特に秀逸だ。

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