記録的豪雨から2年/豊川市国道1号交差点に国交省/スマホで状況確認可能
2025/05/30
国道1号の桜町交差点に設置された国交省の路面冠水監視カメラ(豊川市桜町で)
東三河で大きな被害を生んだ2023年6月2日の記録的豪雨から、まもなく2年。当時、道路の冠水で多くの車が水没した豊川市の国道1号交差点に、市内初となる国交省による路面冠水監視カメラが設置され、運用を開始した。
カメラが設置されたのは、国道1号と、市中心部へつながる県道21号豊川新城線が交わる桜町交差点。市立桜町小学校のすぐ西側にある。カメラ映像は、国交省中部地方整備局名古屋国道事務所の「めいこくウェブ」でリアルタイムで確認できる。
線状降水帯が発生した一昨年6月の大雨で、この地域では河川の越水や内水氾濫が起きた。桜町交差点周辺では多くの車が立ち往生し、地元の消防団員らが運転手らを救出し小学校体育館に避難させた。普段から交通量の多い幹線道路ということもあり、避難所に身を寄せた人には市外や県外の人も多かった。
雨が降り続いた際、運転手は冠水しやすい道路の状況を逐一確認することで被害を回避できる。設置を要望した桜町連区の鈴川智彦連区長は「豪雨の際にはスマートフォンなどで瞬時に状況を確認できるので、ありがたい」と感謝する。
市としても一昨年の豪雨で被害のあった場所を中心に河川や道路の監視カメラ設置を続けている。このうち佐奈川近くの住宅地を映す蔵子一丁目交差点と、諏訪川に架かる橋を映す文化会館入口交差点のカメラは、道路冠水の状況確認を想定している。