「設楽の巨木展」広がる関心

愛知県図書館で12日から開催/森に入り込むような雰囲気演出/設楽町の案内マップ配布も

2024/04/10

新しい展示物を準備する加藤さん(設楽町で)

 設楽町で見られる大きな樹木をパネルなどで紹介する「設楽の巨木展」が12日、名古屋市中区の愛知県図書館で始まる。もともとは1年前に町内の道の駅で開催された企画で、約5000人が訪れるほど好評を博したことから、今年1~2月に豊橋市への出張展示も行われたばかり。関係者は「都会の人は自然への関心が高い。巨木を通じて都会と山村とをうまく取り持ちたい」と期待する。

 今回は県新城設楽振興事務所と設楽町観光協会が主催し、県図書館1階エントランスで展示する。代表的な約20本の立ち姿をタペストリー(高さ2・7メートル)や写真パネル(同2メートル)で示し、森に入り込むような雰囲気を演出する。

 展示物は町内で活動する「奥三河ふるさとガイド」のメンバーが準備した。会場には輪切りになった直径1㍍ほどの切り株も置くほか、町へ巨木を見に来てもらうため案内マップを配布する。

 3度目となる展示が名古屋で実現することについて、ガイドの1人で環境省の自然公園指導員を務める加藤博俊さん(70)は「地元の住民には身近な自然だが、こういうことが都会の人に求められているようだ。町に来てもらえれば案内もしていきたい」と話す。

 期間は5月8日までで、開館中は自由に見学できる。4月15、22、30日、5月7日は休館となる。県図書館も樹木、森林に関する書籍約40冊を会場に置き、気軽に手に取ってもらえるようにする。

裏面が地図になっている(同)

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新しい展示物を準備する加藤さん(設楽町で)

裏面が地図になっている(同)

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