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【トピックス】さまざまな地域貢献(2)/アイシンシロキ
2026/02/04

アイシンベーゴマキット
東海日日新聞社が運営する地元企業情報「ソース企業」に参画しているアイシンシロキ(豊川市千両町、田中俊夫社長)。本面では、同社が地域貢献活動として積極的に取り組んでいるベーゴマ作り体験を取り上げる。
自動車車体部品メーカーのアイシンシロキは、「シロキ文庫」寄贈や2025年から地域の中学生サッカー大会「アイシンシロキCUP」の開催など地域との交流を深めてきた。
ベーゴマ作り体験は、アイシングループが地域貢献活動の一環として行っているもので、子どもたちにものづくりの楽しさや自動車部品ができる仕組みを身近に感じてもらおうと企画。アイシンシロキでは、グループ入り後まもない約7年前から、地域の夏祭りなどに参加して「アイシングループものづくり講座」として開いている。
ベーゴマ作り体験の特徴は、単なる工作にとどまらず、ものづくりの仕組みを学べる点にある。
使用するのは、アイシングループが試作したオリジナルの「アイシンベーゴマ」キット(非売品)。組み立て前の状態は、パーツ同士が枠状につながった樹脂製のシートとなっており、まるで市販のプラモデルのよう。
体験では、まず自動車樹脂部品もベーゴマキットも、溶かした樹脂を金型に流し込んで成形する樹脂成形でパーツが作られることを説明。
工程としてはニッパーで部品を切り離し、ヤスリで表面を整える。その後、穴の開いたワッシャー(重り)を組み込み専用の治具を使って「圧入」という方法で部品を固定する。接着剤を使わず、力を加えて組み付ける圧入は、自動車部品の組み立て現場でも用いられる技術だ。
さらに完成したベーゴマが回転する仕組みには「ラック&ピニオン」という直線の動きを回転運動に変える歯車構造で、ハンドル操作など実際の自動車にも使われている技術。「自動車にはベーゴマのパーツと同じ作り方でできている部品がたくさんある」とわかりやすく説明しながら、一連の作業を通して材料(樹脂)、加工(成形・プレス)、組み立て(圧入)、機構(歯車)という自動車づくりの要素を凝縮して体験できる内容となっている。
昨年11月には豊川市主催の「えがおフェス」にも出展。当日は、市内外から150人以上の親子連れが訪れ、会場は終始にぎわった。完成したベーゴマを手にした子どもたちは、何度も回しては「速く回った」「前より長く回る」と歓声を上げ、保護者も一緒になって楽しむ姿が見られた。中には、過去参加したことのあるリピーターの小学生もいて「前に作ったベーゴマを持ってきた」と誇らしげに見せる場面もあったという。田中社長も当日参加し、「イベントをきっかけにものづくりに興味を持ってもらえたらうれしい」と笑顔で話し、子どもたちが楽しむ様子に目を細めていた。
今後の予定としては、2月14日午前10時から午後3時まで、桜が丘ミュージアム(豊川市桜ケ丘町)で「アイシングループものづくり講座」、翌15日には砥鹿神社の「とが楽市」にも出展する(いずれも当日参加可能)。
アイシンシロキはこれからも「ものづくりを楽しむことで科学への興味を育む」ことを目標にして、ベーゴマ作り体験をはじめさまざまな地域貢献活動を展開していく。