幸田町のチームが参戦

来月、田原で開催のけんか凧合戦

2024/04/14

けんか凧などを手にする幸田町と田原市の凧愛好家ら(田原市内で)

 田原市で5月に開かれる「田原凧まつり」で繰り広げられる糸を切り合う「けんか凧」合戦に、10畳を超える大凧を揚げることで知られる幸田町のチームが参戦する。凧文化の交流に両市町の凧愛好家たちは張り切っている。

凧文化の交流/節目の両市町の首長が提案

 田原凧まつりは5月25、26両日、江戸時代からの伝統を受け継ぐ田原凧保存会が市中央公園や田園地帯を会場に開催。初日は子どもの誕生を祝って揚げる初凧(祝い凧)の祈願祭、26日はけんか凧合戦を行う。

 幸田町は今年、町村合併70周年、田原市は昨年に市制施行20周年。この節目に、両市町の首長の提案で交流を兼ねて幸田の大凧と70周年の祝い凧を田原凧まつりで揚げることになった。

 併せて、幸田町の凧愛好家がけんか凧合戦に参戦。町内各地域にある「凧の会」の有志でつくる1チームが挑む。

 今月7日には、田原市で開かれた新人ら対象の田原凧づくり教室に8人が参加。鈴木裕会長ら凧保存会メンバーの手ほどきを受け、頭骨(上部の骨)の長さが120センチ以下の「9枚凧」を作り上げた。

 田原凧は横長で糸目が2本という特徴から、けんか凧合戦では大空を自由自在に動き、糸を切り合う。幸田町の近藤直樹さんは「(けんか凧は)独特の文化ですね。迷惑をかけないようにできれば」と控えめに話すが、同じ凧文化を受け継ぐ「凧友」としてひそかに闘志を燃やす。

 凧づくり教室に参加した凧の学校「はやぶさ」に通う小・中学生たちは、幸田町に対し「手加減はしません」ときっぱり。田原市役所チームも復活し、見どころの多いけんか凧合戦になりそうだ。

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