クマガイソウなど山野草が競演

訪れる人たちのために見学道も整備/新城市四谷

2024/04/20

クマガイソウと原田さん(新城市四谷で)

 新城市四谷合戸の原田美実さん(74)宅の裏山斜面に自生する約300株のクマガイソウの花が咲き始めた。約200株のエビネやたくさんのホウチャクソウの花も咲き始め、山野草の競演を楽しむことができる。

 原田家では100年以上前から、自生しているクマガイソウやエビネを、シカ・イノシシ対策の囲いづくりや竹やぶ整備などを行い継続管理してきた。訪れる人たちのための見学道も整備し、無料で楽しんでもらっている。

 原田さんは「今年は初めて、クマガイソウとエビネ、ホウチャクソウが同時に咲き始めた。例年はクマガイソウから順にずれて咲く。温暖化の影響かなぁ」と首をかしげる。

 原田さんは「一斉に咲き始めた3種類の山野草の花を楽しんでほしい」と見学を呼びかけている。

 クマガイソウは、唇弁と呼ばれる花の袋状になった部分を源平合戦の熊谷直実が背中に背負った母衣(ほろ)に見立てて名付けられた。環境省のレッドリスト絶滅危惧Ⅱ類に分類され、準絶滅危惧種に指定されている。エビネは、地下の偽球茎(ぎきゅうけい)が太く連なり、エビの形に似ていることからこの名がついた。ホウチャクソウの名は、お寺の堂の四隅の軒に下げた鈴・宝鐸(ほうちゃく)からきている。

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