豊川市文化財保存活用地域計画/表記方法などで指摘や要望
2024/05/03
市民から高い関心が寄せられた工廠の歴史を伝える平和公園(豊川市穂ノ原で)
豊川市が策定案を公表した「豊川市文化財保存活用地域計画」について、市民から55の意見が寄せられ、高い注目を集めている。市は2月から約1カ月間、公共施設などで策定案を配布し、市民から意見を募っていた。
市内には、指定文化財が277件、未指定だが歴史価値がある文化財が398件あり、調査、保存・活用していく上での課題や措置など今後10年間の方向性を定めている。点在する文化財を関連性に位置付けて6分野に振り分け、三河国府の史跡など23の文化財が密集する八幡町周辺を「古代三河国の首府」として文化財保存活用区域に設定している。
市民からは、表記方法や資料写真、文化財への考え方などに対して指摘や要望があり、中でも豊川海軍工廠(しょう)関連の戦争遺構に関する意見が多く寄せられた。市は、必要に応じて修正や追記などの対応を取る方針を示した。