今年初の産卵確認

新城・海老須山のモリアオガエル/温かく見守る地元住民ら

2024/05/08

オスとメスが1つになって産卵(新城市海老須山で)

 新城市海老須山の「モリアオガエルの池」で、県の準絶滅危惧種に指定されているモリアオガエルの産卵が始まった。近くに住む夏目保夫さん(72)が7日朝、今年初めての産卵を確認した。(夏目聡)

 池は標高400メートルのところにあり、直径6メートルほどだ。毎年モリアオガエルがもみじの枝などに産卵し、白い卵塊が20~30個ほど見られる。

 市は「市のカエル」と指定している。夏目さんは「田植えを終えホッとしたところ。子どもの頃から見慣れた光景に出会えた」と話す。池には囲いや看板が立てられており、地元住民が温かく見守っている。

 専門書によると、モリアオガエルは日本固有種で、主に山地に生息する。繁殖期の4~7月にかけて、池や水田などに集まり産卵する。水場にせり出した木の枝や葉に、1匹の雌と数匹の雄が群がる。産卵・受精が行われると同時に雌が粘液を分泌しそれを雄と雌でかき回し、ソフトボール大のメレンゲ状の泡をつくる。卵は500個前後。約1週間で泡の中でふ化したオタマジャクシが、水面に落ちて成長する。

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