11月下旬から収穫予定/豊川市内の早川知行さん
2024/08/30
花の内部に実ったバナナと早川さん(豊川市内で)
豊川市内では初めてバナナ栽培をしている早川知行さん(46)のハウスで今月、念願のバナナが実り始めた。
広さ約1・5反のハウスでは、140本以上の苗が順調に成育。栽培開始から約半年で鳥のくちばしのような形の花が咲き、中の雌花の部分に緑色の果実がいくつも実り始めている。
バナナは管理が難しく、枯らしてしまう農家も多いが、早川さんは家族らと毎日早朝から水やりなどを欠かさず、病虫害予防にも気を配ってきた。夏場は、室温40度を超えるハウスでの作業に「毎日が熱中症との戦い。バナナが実って、ようやく実感がわいてきた」と話した。
今後は早ければ11月下旬から収穫できる見通しで、クリスマスシーズンに合わせて出荷したい考え。国内で消費される輸入バナナとは違い、農薬は使っておらず、早川さんは「地元の水で育ったバナナを食べてほしい」と話している。