台風10号勢力弱まるも警戒

気象庁が呼び掛け/きょう東海に線状降水帯発生も/東三河でも避難所開設始まる

2024/08/30

台風10号の予想進路図(29日午前8時現在、名古屋地方気象台発表資料より)

 台風10号は29日午後3時の時点で長崎県雲仙市付近にあり、1時間に約15キロの速さで北へ進んでいる。勢力は弱まったが、気象庁は29日夜から30日午前にかけて東海地方で線状降水帯が発生する恐れがあるとして警戒を呼びかけ、東三河でも避難所の開設が始まっている。

 台風は29日午前8時ごろ、鹿児島県薩摩川内市付近に上陸。宮崎県や鹿児島県では風と雨による大きな被害が出ている。これまでの進路予測よりも速度をさらに落とし、愛知県には9月1日から2日にかけて接近する可能性がある。

 県内での降り始め(25日午後6時)から29日午後3時までの降水量は、田原市高松町で410・5ミリ、新城市富沢で398・5ミリ、田原市伊良湖で329・0ミリを観測。今後、30日午後6時までに予想される24時間降水量は多い所で200ミリ、31日午後6時までは300ミリ、9月1日午後6時までは300ミリと予測される。

 線状降水帯の発生予測を受けて、豊橋市は29日夕、各校区市民館や生涯学習センターなどに避難所を開設した。新城市でも12カ所に避難所を開設。市道2カ所が通行止めとなっており、国道151号では土砂流出で歩道が通れなくなった場所もある。

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