市長現場視察/安全確保へ気引き締める
2024/08/30
積み上げられた土のうの前で作業を確認する鈴木市長=蒲郡市竹谷町で(左から2人目)
蒲郡市竹谷町大久古であった土砂崩れで、生き埋めになった家族5人のうち、安否が分からなかった30代の長男と70代の父親は28日夜から翌29日未明にかけて現場で発見されたが、ともに死亡が確認された。
すでに救出されていた70代の母親も死亡した。これで巻き込まれた一家全員が見つかった。亡くなったのは3人。40代の姉妹2人は重軽傷を負っている。
現場では29日朝、二次被害防止のため、土のうを積み上げる工事が始まった。午後には、鈴木寿明市長が現地を視察し、状況や作業内容などを確認した。「今後の台風も視野に入れ、引き続き災害対策本部を継続し、安全確保に努めたい」と気を引き締めていた。
現場では押し流された大量の土砂や倒木、屋根瓦などで一時、道がふさがれた。このため、安全な搬送が困難だとして、近くにある斎場を閉鎖し、火葬の受け付けを見合わせている。