乳児にクッション贈る

設楽町津具の住民グループ「あなたたちは宝物だよと伝えたい」

2024/09/15

母子にクッションを贈る園原さん㊧

 「あなたたちは宝物だよと伝えたい」―。設楽町津具の住民グループ「津具どっとこい」が、地区で育てた和綿をふわふわのクッションに仕立て、町内の乳児に贈っている。13日には乳幼児健診に集まった母子6組に手渡し、笑顔が広がった。

 津具どっとこいは3年前から、農村体験に来る町外の人たちにも協力してもらって綿花を栽培。手作業で丁寧に種を取り除き、昨年までに3キロの綿ができた。縫製は浜松市の布団業者に頼んでいる。

 デザインは、メンバーの1人でイラストレーターの園原明子さん(42)が担当。野ウサギ、小鳥、トマトなど町内でなじみのある動植物を明るいタッチで描いた。

 名古屋市から嫁いできた園原さんは「私も育児をしているが、地域の人は『子供は宝だ』と言って大切にしてくれる。クッションを通じて、生まれてきてくれてありがとうという気持ちが伝われば」と話している。

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