東三河のファン落胆と改革求める声

ドラゴンズの立浪監督 今季限り退任

2024/09/20

今年5月の豊橋開催を応援した原さん一家(提供)

 プロ野球中日ドラゴンズの立浪和義監督が今季限りで退任する意向を明かした。18日現在でリーグ最下位、4年連続Bクラスが濃厚。「ミスター・ドラゴンズ」でも低迷脱出はならず、東三河のファンからは落胆と、改革を求める声が上がる。

 小学1年からファンという豊橋市の会社員、原宏光さん(41)は、家族そろって試合や沖縄キャンプに駆け付ける筋金入り。現役時代からあこがれた立浪監督の退任に「就任時の期待感はすさまじかったが、残念な結果に終わった」と肩を落とした。

 この3年で岡林勇希、石川昂弥、村松開人、福永裕基、細川成也、髙橋宏斗ら有望な若手が育ち「戦力は上がり、ドームで見たいと思える選手が増えた」と明かす原さんだが、「一番見たいのは毎年優勝を争える強いドラゴンズ」ときっぱり。「中日が大好きな長女は強いドラゴンズを知らない。次の監督に求めるのは声を枯らし、応援し続けるファンを喜ばせられるチームづくりを期待したい」とエールを送る。

 豊川市の市川幸典さんは「名古屋だと気軽に見に行けない。三河地方での試合を増やしてほしい」と年1回の豊橋開催の増加を要望する。

 パ・リーグではIT企業が保有する球団が豊富な資金力で補強を重ねて成績につなげているが「ファンの間ではドラゴンズの身売りを望む声もあるが、この地域に根付いた歴史や伝統もある。本拠地が地元愛知ではなくなる可能性もある」と複雑な心境を明かした。

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