約7割「飲酒の影響への意識高まる」/武蔵精密と豊橋鉄道が共同でアンケート調査実施
2025/01/23
アルコール代謝遺伝子検査結果に対する運転士の回答(武蔵精密工業・豊橋鉄道調べ)
武蔵精密工業(豊橋市)と豊橋鉄道(同)は共同で、アルコール代謝遺伝子検査の結果に対する、鉄道運転士を対象にしたアンケート調査を実施した。約7割の運転士が検査の結果を受け、「飲酒の影響による健康への意識が高まった」と回答した。
アルコール代謝遺伝子検査は、酒に対する自身の代謝遺伝子タイプを知ることができ、自分に合った飲酒習慣を身につけ健康意識を高めることができると期待されている。両社は運転士の飲酒習慣を見直すきっかけにしてもらおうと、武蔵精密工業が検査キットを無償で提供し、豊橋鉄道の渥美線と市内線の運転士39人が検査を行い、結果に対するアンケートに答えた。
検査の結果を受け「飲酒の影響による健康への意識が高まったか?」との質問に、69%の運転士が「はい」と答えた。38%が「飲酒の影響による健康を気にかけた対策行動を始めようと思う」と回答、具体的には「酒を控える」「量を減らす」「飲みすぎないよう、自分に合った飲み方をする」などと答えた。
また「職場や酒の席でコミュニケーションや自身の振る舞いが変わりそう」と答えた人が26%だったのに対し、「他の人のアルコール代謝遺伝子検査の結果を知っていれば、職場や酒の席でのその人への関わり方が変わると思う」が46%あった。
具体的には、「無理に飲ませない」「飲めない人には配慮する」「弱い人が飲みすぎないようにする」などの回答があった。
検査結果を組織内で共有することで、酒の席での円滑なコミュニケーションもつながると期待される。