三河武士のリアルに迫る

豊橋市美術博物館/多史済々展が好評/来年1月25日まで開催

2025/12/18

多彩な展示の会場(豊橋市美術博物館で)

 岡崎市美術博物館の収蔵品を展示する企画展「多史済々 天下人の交差点」が豊橋市今橋町の市美術博物館で開催され、多くの観覧者が訪れている。南北朝、室町の両時代から江戸時代までの三河武士のリアルに迫る。

 三河と足利氏との関わりや、松平氏、徳川氏の歴史などを、主に寺院に伝わる古文書や奉納品からひもとく。三河にしかないとされる甲冑姿の徳川家康の木像は、唇に赤で彩色が施され、どこか華やいで目を引く。16通の家康の手紙や、足利尊氏の手紙、松平一族の連判状、松平氏出身で京都仏教界の重鎮だった超誉存牛の肖像などが展示され、江戸時代以前の三河の姿や三河武士の活躍を知ることができ、興味深い。

 桶狭間の戦いで敗れた家康が自害しようとしたのを引き留めたと言われる僧侶、登誉上人の肖像もあり、南北朝から室町、戦国、江戸時代に至る三河の歴史をさまざまな側面から理解することができる。

 展示品には現代的でキャッチーなキャプションがつけられ、よく読むとさらに面白い。歴史ファンには見逃せない展示となっている。来年1月25日まで。料金は一般800円、小中高生400円。

2025/12/18 のニュース

多彩な展示の会場(豊橋市美術博物館で)

有料会員募集

今日の誌面

有料会員募集

きらり東三河サイト

高校生のための東三河企業情報サイト

連載コーナー

ピックアップ

Copyright © TONICHI NEWS. All rights reserved.

PAGE TOP