モグラの一大研究拠点 のんほいパークに来月新展示
2026/08/24

捕獲直後のモグラ(豊橋市提供)
身近にいるのに、実は生態が謎に包まれているというモグラ。このミステリアスな小動物の研究で、豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)は先頭集団を走っている。その成果を紹介する新たな施設が来月お目見えする。
豊橋市内にも多く生息するモグラだが、意外にも「分からないことだらけ」と説明するのは同園の伴和幸動物研究員。研究を妨げている最大の要因は、モグラが繊細な生き物で生きたまま捕獲しにくいことにある。突然死するケースもあり飼育や繁殖も難しい。
同園では4年前にモグラの研究に着手。その後、生態の究明に向け同じ志を持つ全国の大学や研究機関が次々と集まり、現在は計7団体で共同研究を行っている。
研究成果から開発に至った一例が最新の捕獲器だ。園内に仕掛けた装置でモグラを捕まえ次第、職員のスマートフォンに通知される。飼育下でモグラの体重を自動測定するシステムの開発も進められている。
9月3日に夜行性動物館で公開が始まる展示施設「モグルーム」では、これら開発中の機器に加え、コンテナをパイプでつないで再現した巣の中に内視鏡カメラを取り付け、めったに見られない生きたモグラを間近に観察できるようにする。
同園によると、モグラを常設展示するのは日本動物園水族館協会の加盟園館で多摩動物公園(東京都日野市)、アクアマリンふくしま(福島県いわき市)に次いで3カ所目。
9月5日午前9時半から、新施設の特別ガイドが行われる。予約不要で定員は先着15人。参加無料(入園料は別途必要)。
伴動物研究員は「一つでも多くの謎を解明し、モグラ研究の中心的な存在になるような成果を出していきたい」と語った。