「ご神木」の最後を見届ける

設楽ダム関連工事で伐倒/故郷離れた地区住民ら感慨

2026/10/21

ごう音を立てて倒れた(設楽町川向で)

 設楽町川向にあった東堂神社の元境内で20日、設楽ダム関連工事の一環として、樹齢200年以上の巨大なスギを切り倒す作業があった。ダム建設のため故郷を離れた地区住民らも集まり、長年親しんだ「ご神木」の最後を見届けた。

 スギは、既に取り壊された神社の建物の脇に立っていた。根元近くの直径は2メートル余り、高さは40メートル超とみられる。

 地区の人にとって、秋の祭りの後にシートを広げ、宴会で盛り上がった思い出の場所だ。伐倒の前には、大きな口のように開いた受け口に座って「こんなに大きかったかね」と名残を惜しんだ。

 重機で力をかけ、くさびを打ち込むと、スギは雷鳴のようなごう音とともに一気に倒れた。元住民の平松理英さん(50)は「昔からの大木がなくなって寂しいけれど、普段会えない人が集まれたのはよかった」と話した。

 作業を取り仕切った安藤林業(岐阜県恵那市)の安藤雅人社長は「これだけ大きなスギはあまり切る機会がない。信用いただき、切らせてもらったことを誇りに思う」と、ほっとした表情を浮かべた。

 国道257号の付け替えに伴い、ここには工事用のう回路が通される。倒されたスギは市場に出され、板材などとして活用される見通しだ。

 同じ敷地に立つ大きなイチョウと、町天然記念物のトチノキは残されることになっている。

伐倒前に記念撮影する元住民ら(同)

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伐倒前に記念撮影する元住民ら(同)

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