2008/05/02
生徒の山岡さんをモデルに行われた十二単の着付け(藤ノ花女子高校で)
藤ノ花女子高校(豊橋市老松町、伊藤邦彦校長)で1日、2年生普通科を対象にした特別授業「十二単講座」が開かれた。外部講師がモデルの生徒に着付けをし、美しい平安貴族の服装に肌で触れた。古典の一環として行っており、今年で10回目。2年生約110人や保護者が出席した。
講座ではモデルを山岡美穂さんが務め、小林豊子きもの学院の川崎豊鶴さんらが着付けをした。山岡さんが小袖と袴(はかま)を着て登場すると、川崎さんたちが緑色の単(ひとえ)、五衣、打衣、表着、だいだい色の唐衣(からぎぬ)と重ね、裳(も)を結んで完成した。生徒たちは、先生の解説に耳を傾けながらその様子を真剣に見守っていた。
着物の重さは16キロで、着付けが終わると写真を撮るなどした。山岡さんは「めったに着る機会もなく、興味があったので希望しました。重くて動きにくいけど、昔の人が着ていたことに驚く。きれいで、自分が自分じゃないみたい」と話していた。