2008/12/26
初場所に向け、豊橋市武道館相撲場でけいこする彦坂君㊧
大相撲・錣山(しころやま)部屋にこのほど入門した彦坂政考(まさたか)君(18)=豊橋中央高校3年=が、新春11日から両国国技館(東京)で始まる初場所で序ノ口・東28枚目に番付された。関係者の話では、序二段の力士相手にも互角の相撲を取っているようで、いきなり優勝争いに絡むのではとみられている。
彦坂君は、185センチ、125キロ。11月に行われた九州場所で、序の口の取り組み前に行う「前相撲」に出場。勝ち名乗りを上げ「一番出世」を披露した。「彦坂」のしこ名で初場所に挑む。
寄り切りが得意だと話し、多彩な技を繰り出す新大関・日馬富士が目標。「三段目の壁があると思う。それを克服して関取をめざしたい」。
相撲との出会いは中学2年の夏。豊橋市東部中学・相撲クラブの友人に誘われ、団体戦の助っ人でデビュー。
初戦は残念ながら勝てず。「悔しかった」。さっそく豊橋相撲道場に入門。以来週3回、同道場でけいこを積み、力をつけた。翌年は、豊橋市武道館で行われた「西島杯」に出場。全国から精鋭が集まる中、3位入賞。
このとき、錣山親方(元・寺尾)と出会い、同部屋の夏合宿に参加。力士としてやれる手ごたえをつかんだ。中学卒業後すぐに入門という話もあったが、両親の勧めもあり、高校に進学した。
高校時代は、柔道部で自分自身を鍛えた。相撲道場通いは続き、毎年豊橋を訪れる親方に成長ぶりを見てもらった。