教えて!乳がんのこと 

家族として気持ちに寄り添う

読者からの質疑応答=渥美病院・乳がん看護認定看護師/村田美恵子

2014/10/06

村田美恵子さん

 質問/娘が乳がんになりどうしていいか分かりません。家族として何かしてあげられることはありますか。接する上で気を付けることなどあれば教えてください。(豊橋市神野新田町、S・Kさん)

 回答/大切な娘さんが乳がんと診断され、ご両親も大きなショックを受けられていることと思います。大切な娘さんが落ち込んでいる姿を見るのはつらいことでしょう。何とかしてあげたいと思うのは当然です。人は誰でも自分の苦しみに対して、自らの方法で時間をかけて対処していこうとしています。大切な娘さんも、きっと自分の方法を模索し、対処方法を見つけていかれることでしょう。ご両親や周りの方たちが出来ることは、心が落ち着かれるまで待ってあげること、そして落ち着いて話せるようになったときに、ゆっくりと時間をかけてお話を聞いてあげることが一番大切であり、出来ることだと思います。

 がんに罹(り)患した方たちは、苦しみやつらさを〝語る〟ことによって自分の苦しみやつらさを整理し、病気に向き合っていくことができるようになります。家族やパートナー、親友などに自分の気持ちを受け止めてもらえることで「大切にされている」実感を受け、安心感を得ることができます。

 乳がん治療は、手術療法・放射線療法・化学療法・内分泌療法と多岐にわたります。それぞれの治療法で出現する副作用は違うため、元気に見える日もあるでしょう。しかし、乳がんに罹患された方は、元気にしていても、病気に対する不安は常に抱き、治療に対して本当にこの選択が良かったのだろうかと迷いを生じていることもあります。いつもの何げない一言で傷ついてしまうこともあるでしょう。がんに罹患された方たちは、心が不安定になっており、安易な励ましもかえって追い込んでしまうこともあります。ご家族の方も何かをしてあげなくてはと1人で抱え込まず、周囲の協力を得たり、医療者に相談したりしてみましょう。娘さんが助けを求めてこられた時にはサポートをしてあげてください。

 乳がんは長期間にわたって治療が必要になります。長期のサポートをしていくためにも、自分の時間も確保し、疲れた体と心をほぐしてあげましょう。

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