アーレスティが「小野田賞」

「ダイカスト金型の冷却孔割れ機構に関する研究」

2019/06/19

5月の授与式で表彰を受ける高橋社長(右)

 アルミニウムダイカストメーカー、アーレスティ(豊橋市三弥町、高橋新社長)の発表論文が、日本ダイカスト協会から「小野田賞」を受賞した。

 同論文は、昨秋に開かれた日本ダイカスト会議(同協会主催)において、「ダイカスト金型の冷却孔割れ機構に関する研究」と題して発表。ダイカスト金型の冷却孔割れ機構についての検証を、実験と量産で実施。割れ対策の効果についても研究報告した。

 金型の冷却孔からの割れ対策は、これまでにも各種考案されていたものの、効果を明確化できていなかった。同論文では実際のダイカスト金型の亀裂の進み具合と、金型の破断までの疲労試験結果との関係を明らかにした。こうした同社の実験・検証が、より効果的な割れ対策を見出すのに役立つと評価されたことが受賞につながった。

 小野田賞はダイカスト協会3賞のうちの1つで、日本ダイカスト会議で発表された論文の中から選ばれる。アーレスティの受賞は今回で15回目。2008年度以来10年ぶり。

 同社では「今後もダイカストの進化を求めるニーズを先取りし、より安定した品質と、高効率の生産が可能な工法や技術の研究・開発に取り組んでいきたい」としている。

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