一夜限りで青く輝く/桜丘学園の校舎やシンボル「平和の塔」
2020/05/26
感謝の気持ちを伝えた生徒会の皆さん
豊橋市南牛川2の桜丘学園(満田康一理事長)で22日夜、学園のシンボルの「平和の塔」や校舎を青い光で照らし、医療従事者に感謝の気持ちを伝える一夜限りの催し「#LIGHT IT BLUE」(ライト・イット・ブルー)があった。学園の公式ホームページで、ライトアップの様子を公開している。
ライトアップは、午後8時から90分間続けられた。青く光る建物の前で、生徒会副会長の戸澤大我さん(3年)が、「新型コロナウイルスに立ち向かっている医療従事者の皆さんのために、感謝の気持ちを伝えたい。今世界を救っている皆さんを僕たちは全力で応援します」などとメッセージを読み上げ、その後、感謝の気持ちを込めて全員で30秒間拍手をした。
生徒会のメンバーは、この日のために、世界中の言葉で「ありがとう」を意味する言語を集めたメッセージボードも作成した。生徒会長の熊谷彰太さん(3年)は、「コロナ禍の中、最前線でがんばっていらっしゃる方たちに高校生の自分たちがメッセージを発信することに意味があると思う。平和の塔を照らすことで、あらためて平和な日常の大切さも実感している」と、思いを話した。
ライトアップは、人が集まるのを避けるために、事前の告知は行わずに、生徒会など一部の生徒と教諭らのみで実施された。市内のイベント制作や音響などを手がけるステージブレインが協力した。
平和の塔は、国内の教育機関で唯一、広島に投下された原爆の残り火を灯(とも)し続ける学園のシンボル。1989年に建立された。
建物などをブルーライトで照らし、医療従事者に感謝の気持ちを伝える「ブルーライトアップ」は、イギリスで始まり、世界中に広まっている。