東三河データファイル 

さらなる農家の支援を

突撃訪問!トヨタネ研究農場/ 事務所棟全面リニューアル/木の香あふれるバリアフリー空間

2020/08/11

明るく開放的な研修室

 東海日日新聞社運営の「東三河データファイル」に参画するトヨタネ(川西裕康社長)はこのほど、豊橋市高田町にある研究農場の事務所棟を建て替えた。本面では、新しく生まれ変わった事務所棟を紹介しながら、同社の研究農場の特徴などについて紹介する。

 トヨタネ研究農場は品種の比較栽培をはじめ新しい栽培方法の研究開発、新商品の実演展示、農業実習生の受け入れなど、農家の支援を目的に1978(昭和53)年に開設した。苗需要の拡大により現在では苗を生産する圃場(ビニールハウス)が8カ所点在。数年前からはデンソーと共同開発した環境制御システム「プロファーム」を使ったミニトマトの栽培検証も行っており「メーカーや農業に新規参入する企業の訪問も増えている」と同農場を案内する栽培支援部の水谷雅祥部長は説明した。

 新しい事務所棟は木造2階建て、延べ床面積445平方メートル。地元材を中心に東三河に適した家づくりをするイトコー(伊藤博昭社長)が施工した。

 緑と茶色の外観からは想像もつかないほど、屋内は無垢(く)の木がふんだんに使われ、木の香りがすがすがしい。まるで一軒家に招き入れられたかのような気分になるが、靴は脱がずに土足のまま入るのが同所の特筆すべき点の一つ。「農家の皆さんがいちいち履物を脱がなくてもいいように」という川西社長のこだわりからである。

 1階は大断面集成材を利用した大空間の事務所のほか会議室、エレベーター、身障者用トイレを完備するバリアフリー空間。2階は60人程度収容可能な研修室が広がる。

 研究農場には年間延べ1500人以上もの人が視察や研修に訪れる。農場を見学した後、説明会場や休憩・昼食場所として利用されることが多い研修室は、明るい光が降り注ぐ、くつろぎの空間に生まれ変わった。

 大勢が土足で利用することについて、さぞや掃除が大変だろうと尋ねると「当社には掃除の文化が根付いており、毎朝、社員全員で隅々まで磨きあげ、皆さんをお迎えする準備をしている」と水谷さん。「すごく快適になりました」と同部の大室智世さん(=写真㊧)と内山真奈美さん(=写真㊨)もにっこり笑う。新しい事務所棟は社員にとってもより働きやすい場所になった。

 水谷さんは「自分たちが提案した品種を導入した農家さんが再び当農場を訪れ『この前の苗は良かったよ』と言われるのが何よりの励み。今後も視察、見学などを積極的に受け入れていきながら少しでも農家の皆さんのサポートをしていけたら」と話した。

事務所棟外観

研究農場内

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事務所棟外観

研究農場内

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