豊橋中央高が新たな避難訓練/リーダー主導教室単位で行動
2020/09/02
通行不可の場所を確認しながら移動する生徒たち(豊橋中央高校で)
「防災」に力を入れて取り組んでいる豊橋中央高校(高倉嘉男校長)は1日、避難訓練アップデートプロジェクトと題して新しい避難訓練を全校生徒620人と教師らで行った。
訓練は、地震発生の校内放送から始まった。生徒たちは一度机の下にもぐった後、教室のリーダー二人が校舎内外の危険、安全な場所を確認し、集合避難場所を決定。その間、保健委員がクラスメイトの安否を確認したうえでリーダーが決めた避難場所へ、速やかに移動した。
2年A組のリーダーを務めた佐藤駿介さんは「初めての試みだったがスムーズにいったと思う。もっと進んで声を上げていく必要性を感じた」といい、彦坂奈波さんは「自分たちで危険箇所を確認するなど緊張感があった。考えて行動できたと思う」と話した。
プロジェクトは、愛知県の避難訓練を見直そうと、宮城県で復興支援や防災に尽力している一般社団法人復興応援団(佐野哲史代表)と岡崎城西高校生徒会が一緒に進めている新しい避難訓練。生徒たちの主体性を養うことを第一の目的としている。