「伝えたいこと」舞台で表現

桜丘中学校で芸術祭・ミュージカル発表会／保護者はオンラインライブで視聴

2021/03/04

１年生のミュージカル発表（桜丘中学校５階ホールで）

　豊橋市南牛川の桜丘中学校（満田康一校長）は、２０２０年度芸術祭・ミュージカル発表会を３日、同校５階ホールで開催し、１、２年生が自分たちで考え作り上げたミュージカルを上演した。会場には生徒と教職員のみで、保護者はオンラインによるライブ配信で視聴した。

　発表会は、３年生の３年間の取り組みを振り返ったオープニングムービーで始まり、続けてミュージカル上演となった。

　１年生のミュージカルタイトルは「言葉の大切さ～素直に気持ちを伝えよう」。気持ちを言葉で伝えられない主人公が素直に伝えられるようになるというストーリー。まじめに楽しく、時にはユーモラスに繰り広げられた。

　２年生は、コロナ禍の日常にヒントを得た「今だから言えること～あたりまえがある幸せ～」を発表した。中学２年生だけに感染し、自分の感情をすべて口にしてしまうというウイルスの話で、学校を舞台に展開した。エンディングで２年生の実行委員が「言葉の重みに気づいた私たちだから伝えられるものがあると考えて制作した」と話し、「みなさんのあたりまえってなんですか」と問いかけた。

　岡本賀生教頭は総評で「十人十色の個性が生かされた素晴らしいミュージカルだった。みんなの笑顔と達成感が伝わってきた」と評し、「この経験を生かし、次のステップに向かって頑張ってほしい」とエールを送った。