SNS表示回数通常の倍以上/「広報紙読んでもらうきっかけに」/豊橋市
2024/04/26
「だも豊」を掲載した広報とよはしの表紙
豊橋市の広報紙「広報とよはし」の5月号に、市内を舞台にした漫画「だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん!」(竹書房)が載り、話題になっている。市は漫画を入り口にして、行政情報が市民に広く行き渡ることに期待を寄せる。
「だも豊」の愛称で親しまれる同作品は、豊橋に引っ越して来た高校生の主人公、国元ほのかが先輩や同級生と仲を深め、教えてもらいながら豊橋の魅力を楽しむ姿を描く。
広報とよはし5月号では、表紙に「だも豊」の登場人物が市の予算について語り合う描き下ろし漫画を掲載。今年度予算を紹介する特集ページにも、作中のキャラクターが登場する。
X(旧ツイッター)には「いま職場の回覧で回ってきて『おおっ』と声をあげてしまい視線を集めてしまいました」「5月号はちゃんと保管しなければ」「ほしいなぁ」などといったユーザーの声があふれた。表示回数は、通常の投稿の倍以上の2万3000回に達した。
市政情報の発信に「だも豊」を活用する新規事業の第1弾。作者で市内に住む漫画家、佐野妙(たえ)さんに協力を依頼し快諾を得たという。
予算のような硬いテーマでも「読みやすくなるよう」漫画を取り入れたという市広報戦略室の鈴木彩太主査は「たくさんの人に広報紙を読んでもらうきっかけになったらうれしい」と話した。
市は今後も広報紙のほか、チラシやポスター、ホームページやSNS(交流サイト)に同作品を活用したいとしている。
広報とよはしは、市内全域に約13万部が発行され配布される。市役所本庁舎や窓口センター、地区市民館などでも手に入るという。