初夏の時季に多く発生/野草摘みや山菜採りなどで見間違え
2024/05/07
厚生労働省がウェブサイトで公開する注意喚起リーフレットの一部
野草摘みや山菜採りなどを楽しむ人が増える初夏の時季、有毒植物の誤食による食中毒が多く発生しているとして、厚生労働省などがウェブサイトでリーフレットを公開して注意喚起した。食用植物と見間違える事例もあり、食用と確実に判断できない植物は、採ったり食べたりしないように呼びかけている。
同省によると、千葉県で2023年5月、ヒガンバナ科の有毒植物で、園芸植物として栽培されることが多いスイセンの球根を食べた70歳代の男女計7人に嘔吐(おうと)などの中毒症状が出た。友人から譲り受け、タマネギと見誤ったという。
18~23年の間に、有毒植物を原因とする食中毒患者の約半数は60歳以上の高齢者だったというデータもある。
食中毒を防ぐポイントとして、植えた覚えのない植物は食べない▽観賞植物の中に有毒のものもあるため、野菜と一緒に栽培しない―ことや、食用と断定できない植物は、人に売ったりあげたりしないように呼びかけている。
もしも野草を食べて体調が悪くなった場合、直ちに医師の診察を受けるように求めている。