暴風雨想定し緊急下校訓練

昨年6月の集中豪雨で市内学校唯一 浸水被害/豊川・桜町小児童ら帰宅手順確認

2024/05/10

通学団ごとに集まった児童に安全な帰宅を呼びかける浅岡校長(桜町小学校で)

 昨年6月の集中豪雨で豊川市内の学校で唯一、浸水被害があった市立桜町小学校で9日、暴風雨を想定した緊急下校訓練が行われた。昨年の教訓を糧に、児童らが安全に帰宅する手順を確認した。

 訓練は、毎週木曜の一斉下校に合わせて実施。校内放送で暴風警報発令による下校の指示が下ると、全校児童約300人は体育館に集合。蔵子や桜町、小田渕や農ヶ上など地区ごとに分かれた16の通学団に分かれて帰宅の途に就いた。

 昨年6月2日の豪雨では校区内が広く浸水。同校は昼過ぎに下級生、上級生の順番で下校措置を取ったが、多くの子が一斉に行動を起こしたことで混乱も起きたことから、今回の訓練では学年ごとに順番に体育館へ移動する措置を取った。1年生は、6年生でなる「お世話係」にそれぞれの通学団へ案内された。

 教員らも児童と一緒に学校を出て、各通学団の集合場所まで歩いて付き添った。晴天だったが「雨が強いから周りをよく見て」と、大雨を想定して注意を促した。

 まもなく豪雨から1年。昨年6月2日は、翌日の運動会の準備で上級生の下校が遅れた反省も踏まえ、浅岡孝俊校長は「まだ大丈夫かなと思わず、早め早めの行動を取るようにしたい」と話した。

 児童には「最近の天気はすぐ変わる。周りをよく見て、人の言うことをよく聞くことが安全のために大事」と呼びかけた。

教員に付き添われ下校する子どもたち(同)

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通学団ごとに集まった児童に安全な帰宅を呼びかける浅岡校長(桜町小学校で)

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