においを可視化「かおりカメラ」開発

食品、医療など幅広い分野での実用化期待/豊橋技科大

2018/04/07

 においをセンサーでとらえ、その特性をグラフに表すことができる試作機を、豊橋技術科学大学(豊橋市天伯町)の澤田和明教授(半導体工学)が、県内外の企業も加わって開発した。今後、食品開発や病気の早期診断など、広い分野での実用化が期待される。

 澤田教授は、これまで研究してきた「半導体イメージセンサー」に、においのもとになるガス分子を吸着させる特殊な膜を張り、においの検出を可能にした。センサーにパソコンなどを接続した試作機「かおりカメラ」を開発し、においの特性をグラフの一種のレーダーチャートで表示させる。

 センサーは複数のガスを同時に検出することができ、異なるガス分子が絡み合っていても、その組み合わせをグラフ化することでにおいの違いを目で確認することができる。

 かおりカメラは、ワインやコーヒー、化粧品など、香りを重視する食品や日用品を開発・販売する際、香りの特性を分かりすく認識する手段として実用化が見込まれる。

 ほかにも、呼気による健康診断や口臭チェック、食品の腐敗臭検出、金属の腐食を見つける非破壊検査技術など、幅広い分野での応用も想定される。

 センサーは、小型化が可能で低コストで生産できるのが特長。スマートフォンへ搭載して、料理や花のかおりを収集、記録するなど、身近な利用への普及の可能性もある。

 開発には、技科大が中心となって設立した一般社団法人豊橋センサ協議会が呼びかけ、東朋テクノロジー(名古屋市)、浜松ホトニクス(浜松市)、アロマビット(東京都中央区)、日本ケミコン(同品川区)も加わり、共同事業体「COSCo」を作った。

 かおりカメラは、11日から13日までポートメッセなごやで開かれる名古屋機械要素技術展に出展される。

2018/04/07 のニュース

においの特性をグラフに表したイメージ図

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