地域スポーツ企画「とにすぽ」
聖地で魅せる 最後まで「らしさ」発揮
2025/08/18
長谷川瑠と花井成次の二遊間
阪神甲子園球場で開催中の第107回全国高校野球選手権大会。激戦区の愛知県を制して初出場した豊橋中央は、日大三(西東京)に惜敗した。悔しい敗戦となったが、聖地で最後まで「らしさ」を発揮し、甲子園の歴史に名を刻んだ。
◆最高の二遊間
今大会では、豊橋中央の幼なじみバッテリーが大きな話題になり注目を集めた。ただ、激しく雨が降り続いた難しいグラウンドの中で、長谷川瑠と花井成次の二遊間は淡々と自分の役割を全うし、声を掛け合って熱投するエースを支えた。
長谷川は、打撃で結果を残すことはできなかったが、強打者がそろう日大三に対して、二塁手として鋭い打球への対応や外野手からの中継プレーに気を配った。
花井は、守備で8回の決勝弾を浴びた直後に悪送球する場面もあったが、打撃では初回にチーム初安打で出塁、3回も鋭く中前へはじき返し好機を演出、第5打席は三ゴロ凡退で試合終了となった。
長谷川と花井の二遊間は豊橋中央にとって守備の要、愛知大会から再三のピンチで好守を見せてチームを救った。甲子園で輝く場面は決して多くはなかったけれど、守備で「目立たない」ことが彼らにとって最高の活躍だったともいえる。