桜の季節 

先輩「卒業」で

第4章 延長編②

2021/02/28

3年生8人が桜丘バスケ部を卒業した

 3年生8人が、桜丘バスケ部に別れを告げた。野澤登真は献身的でマジメなプレーだけでなく、リーダーシップを発揮し主将としてチームを引っ張り続けた。岩崎カイオは学校生活では何かと問題児だったらしいが、筆者の目には大きく成長を遂げた良い選手に映っている。杉浦太紀はそれほど派手に目立つタイプではなかった、得意の3点シュートでチームを救ってくれた印象が強い。留学生のリバスを含め、3年生4人が最後のウインターカップの洛南戦まで選手として戦い続けた。

 白井晧大は本当に良いやつだった。気が利くし、試合では常に江崎悟監督の横で風格があり、マネジャーとしての気質を備えていた。飯田紫乃は桜丘バスケ部で久しぶりの女子マネ、選手たちのことをよく知っていて、取材の時はいろいろと教えてもらった。

 この世代は、コロナ禍もあって思うように取材できなかったのが口惜しい。もっと大きな舞台でたくさんの試合を見たかった、それができる選手たちだったと思っている。

 少ない人数ながら「先輩らしく」下級生をまとめ、あの新人戦(ある意味、桜丘の歴史に名を遺した)から見事に成長を遂げてきた。思い入れが強く、彼らのプレーを見られないのは寂しくもある。

 三送会で、江崎監督は「問題の多い学年だったが、難しい状況の中で、3年生を中心にチームとして強くなった。後輩たちは、この思いを忘れないように」と話していた。

 松野遥弥、土屋来嵐を軸とする個性豊かで「ちょっと生意気な」新チームが、どんな形で3年生の思いに応えるのか。今冬の日本一を目指す戦いはまだ始まったばかりだ。

3年生、お疲れさま。

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