臨時船「ひまわり」菅原進さんが3・11を語る/豊橋東RC・桜丘学園孫便りの会IAC合同例会
2021/03/22
大津波を乗り越えた時の状況を話す菅原進船長
東日本大震災で孤立した宮城県気仙沼市大島の島民のために臨時船「ひまわり」を運航した菅原進船長の講演会が20日、桜丘高校本館(豊橋市南牛川)で開催された。
豊橋東ロータリークラブ(RC、角谷歩会長)と桜丘学園孫便りインターアクトクラブの合同例会で、東日本大震災10周年追悼事業の一環として行われた。
講演で菅原進船長は、大津波に合いながらも奇跡的に乗り越えた臨時船「ひまわり」が、大島に戻った2日後から島民の足となり、約8カ月の間、無料で運航したことや、50~60もの遺体を家族に返してあげることができた話などを、その時々に感じた自分の思いとともに語った。
菅原船長は「自分が生きなければ人を助けられない」と強調し、「笑顔が人を元気にする」ことや、「人のつながりを大切にしたい」という思いを話した。
現在、臨時船「ひまわり」と菅原船長の思いを伝え継ぐための「ひまわり保存プロジェクト」が進められている。
同RCは、会の最後に、プロジェクト協力金として10万円の目録を菅原船長に贈呈した。