日本各地で大規模地震頻発

南海トラフ地震 特段の兆候なし/気象庁毎月7日公表/震源域周辺の地殻活動調査

2026/08/09

緑は地震、青は深部低周波地震、赤は短期的ゆっくりすべり、黄は長期的ゆっくりすべり(気象庁より)

 2024年の南海トラフ地震臨時情報の発表から8日で2年を迎えた。最近は熊本地震をはじめ、日本各地で大規模地震が頻発している。気象庁は南海トラフ地震の想定震源域での地震や深部低周波地震(微動)といった地殻変動を調査し、平常時に比べて変化がないかを毎月評価している。

 7月28日、最大震度7の激震で甚大な被害が出た熊本地震。これに先立ち、6月だけで東北や関東で震度5弱以上の地震が4度も起きた。4月には長野県北部でも震度5弱以上の地震が2度発生。日本列島の地震活動は活発な状態にある。

 東三河で心配されるのは、今後30年以内の発生確率が60~90%程度とされる南海トラフ地震だ。気象庁は毎月7日、震源域周辺の地殻活動の調査結果を公表している。

 今月発表された最新情報では、大地震発生の可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる特段の変化は観測されていない。

 2日に日向灘でマグニチュード5・3の地震が起きたが、フィリピン海プレート内部での発生のため、南海トラフ沿いのプレート間の固着状態の特段の変化を示すものではないと考えられる。

 また、プレート境界付近を震源とする深部低周波地震(微動)が、7月16日から23日まで四国中部で、20日から23日まで紀伊半島西部で、29日から現在まで四国西部で発生。これらとほぼ同時に周辺のひずみ計でわずかな地殻変動が観測されたが、想定震源域のプレート境界深部で発生した短期的ゆっくりすべりに起因していると推定される。

 静岡県西部から愛知県東部にかけて過去の傾向とは異なる地殻変動が観測されているが、これも渥美半島周辺から浜名湖周辺にかけてプレート境界深部での長期的ゆっくりすべりに起因するものと推定される。

 御前崎、潮岬、室戸岬の周辺では長期的な沈降傾向が続いているが、フィリピン海プレートの沈み込みに伴う現象で、その傾向に大きな変化はないという。

 これらの観測結果を総合的に判断し、南海トラフ周辺ではプレート境界の固着状況に特段の変化を示すようなデータは得られていない。

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