豊川市小坂井地区宮下交差点の立体化工事/県東三河建設事務所/一般向けに動画公開/防災啓発掲示板設置も
2026/05/03

AR技術による宮下交差点付近立体化の完成イメージ
豊川市小坂井地区の国道151号と国道1号が交わる宮下交差点付近で、2029年1月までの工期で立体化工事が行われている。周辺は大雨で冠水しやすい地形で、県東三河建設事務所は防災啓発の掲示板を設置したり、AR(拡張現実)技術も活用して完成後のイメージを市民と共有したりしている。
工事区間は平井町や篠束町にまたがる国道151号と同247号の約1・3キロ。小坂井跨線橋(小坂井バイパス)近くの才ノ木南から宮下、宮下東まで3つの交差点の範囲をかさ上げし、現状の平面交差から立体交差に変わる。標準幅員は40メートルで、高架部2車線、平面部4車線となる計画だ。
小坂井跨線橋に新たな出入り口を設置する工事から開始し、24年度までに出入り口の橋桁を支える下部工の架設工事などが完了。高架橋の基礎や下部工も進み、すでに2本の橋台と6本の橋脚の施工が完了した。今春から始まった上部工は29年1月31日までとなっている。
周辺は23年6月の集中豪雨の際に冠水し、多くの車が水没した。そのため、工事現場には水害時の避難行動や水位の高さによる人や車の行動制限、南海トラフ地震の想定浸水深が掲示されている。
また、工事関係者はAR技術を駆使して現地に3Dモデルを投影し、仮想空間での疑似体験も実施。安全性の向上だけでなく、完成イメージの可視化にもつなげており、一般向けに動画投稿サイトで公開もしている。
豊橋との市境が近く交通量が多いため、立体化が実現すれば渋滞緩和や小坂井高校の通学路の安全確保、総合青山病院へのアクセス向上も期待される。国道151号は西側で名豊道路、東側で東名高速と接続することからも地域の重要な幹線道路に位置付けられ、県の公共事業評価では最高のA判定となっている。