ドラッグストアー・カミヤとサウンド&ヴィジョンテクノロジーズ/調剤薬局店頭に最先端AI/客の健康状態解析
2026/08/28

健康支援ツールとサウンド&ヴィジョンテクノロジーズの関係者(豊橋市役所で)
新規事業や業務改善に意欲的な豊橋市内の企業と、自社技術の売り込み先を探すスタートアップ(新興企業)をつなぐ市のオンラインプラットフォーム「とよはし共創ラボ」で、初めて目に見える成果が出た。ウィンウィンの関係を作る仕組みに手応えを感じる市は、さらに事例を積み増したい考えだ。
昨年12月に運用が始まった同ラボのサイトでは、市内企業が新興企業と連携して取り組みたい課題を掲載。寄せられた提案の中で興味を引くものがあれば、面談を経て共創に至る。
市によると、サイトの開設以来、新興企業からは56件の提案があった。うち面談にこぎ着けたのは25件で、そこから18件が実現に向けた段階に進んだ。
連携事例の第1号は、市内で調剤薬局を運営するドラッグストアー・カミヤと、健康支援ツールを手掛けるサウンド&ヴィジョンテクノロジーズ(東京・港)だ。両者がタッグを組み、神谷調剤薬局の店頭に客の健康状態を調べる「Care Cube」と「Care Cubeバイタル」を導入した。
「Care Cube」は、手のひらサイズの機器に3秒ほど話しかけるだけで声帯の微細な振動をAIが解析し、心の好不調を可視化する。「Care Cubeバイタル」は約8秒間、機器に内蔵されたカメラに顔を向けると心拍数や血圧などを測定できる。
ドラッグストアー・カミヤが地域住民の健康管理で従来の薬局の役割にとらわれない新たな価値創出に取り組む中、サウンド&ヴィジョンテクノロジーズが持つ最新技術との親和性の高さが共創を後押しした。
市地域イノベーション推進室の小野健太郎室長補佐は、今回で「良いお手本ができた」と実感。とよはし共創ラボにまだ参加していない地元の企業に対し「課題の掲載を検討してほしい」と呼びかける。