「豊橋中学軟式野球」メンバーが救命講習/
2026/01/12

心臓マッサージの方法を学ぶ選手ら(豊橋市中消防署で)
豊橋中学軟式野球連盟の「豊橋中部」の選手28人が11日、豊橋市東松山町の市消防本部中消防署で救命講習を受けた。消防団員から心肺蘇生の方法を学んで実践し、人命に関わる事態での行動を身につけた。
チームで活動する豊橋中部と豊城中学校の1、2年生が参加。心肺停止状態になった人を想定し、心臓マッサージや人工呼吸の方法、自動体外式除細動器(AED)の使い方まで一刻を争う事態の処置を体験した。
チーム主将の浅野由裕君(14)は学校の授業で習って以来の救命講習。日ごろの練習では、キャッチボールから打撃練習まで、人の距離を保って事故の発生に気を払っている。「動画も見て実践することで詳しく学ぶことができた。この経験を生かしたい」と話した。
昨年秋に同連盟のあるチームで、練習中に持病のある選手が意識不明となる事案が起きた。救急搬送されて一命を取り留めたが、豊橋中部の指導者は緊急事態に備えて講習を企画した。
チームは夏場の練習日は20分に1回の給水時間を設け、日ごろから打球が頭部などにぶつからないよう全体の動きに気を配る。市内では部活動の最中に心肺停止となって生徒もおり、万が一の事態に救命知識を持つ子どもらを増やす必要性を感じている。
連盟は2月に加盟チームが集まって救命講習を行う予定。豊橋中部の河合和貴代表は「体調を悪くした人に出くわした際、ためらいなく行動できる人になってほしい」と子どもらへの思いを話す。
講師は選手の校区で活動して「応急手当普及員」の資格を持つ消防団「第三方面隊」団員15人が務めた。昨年の夏祭りの会場では、心停止した市民を別の団員が救命したことがあったという。
この日はチームOBも参加して消防団の意識の高さも示した。成瀬和仁隊長は「学んだ内容が子どもたちから保護者にも伝わってほしい」と語った。