可知病院が児童精神科開設

子どもの発達に関する相談などへ対応/豊川

2024/04/11

西本医師㊥、田﨑医師(左から2人目)とスタッフ=可知病院で

 豊川市国府町の医療法人鳳紀会可知病院(可知裕章院長)は、新たに児童精神科を開設し、今月から診療を開始した。20歳未満を対象として、発達に関する心配や精神的な問題などについて、専門的治療や相談などに対応する。 

 可知病院は21年前に小児科を開設。以来、障害のある児童の治療など療育にも取り組んできたが、昨今、子どもの発達に関する相談が増え、不登校、摂食障害、うつ状態の子どもたちが増加傾向にあることから児童精神科の開設を決めた。

 担当医師は、日本精神神経学会精神科専門医で児童精神科医の西本佳世子医師と田﨑みどり医師の2人。

 西本医師は、1989年に藤田保健衛生大学医学部卒業後、浜松医大精神科入局。その後、複数の病院の児童精神科病棟の立ち上げに携わり、2013年から川崎市の東横恵愛病院で児童精神科の入院治療に従事してきた。

 田﨑医師は1992年、東京女子医大卒業後、横浜市立大学で児童精神医学を学ぶ。今年3月まで東京都港区児童相談所の所長を務めた。可知病院では、非常勤で児童精神科を担当する。

 診療は、作業療法士、言語聴覚士、公認心理師や看護師、医療従事者をサポートするクラークと連携し、スタッフ一丸となって取り組む。

 西本医師は「療育とともに、母親のためのペアレントトーレニングや、トラウマ(心的外傷)治療なども行っていければと思っている。今、注目されている給食のトラウマについては学校との連携も大事にしたいと考えている」と述べた。その上で「子どもの心や身体で心配なことがあったら相談してほしい」と呼びかけた。

 田﨑医師は「子も親も生きていることが楽になるような治療を目指したい」と話した。

 診療、相談は完全予約制。同院公式ウェブサイトから受け付ける。

可知病院児童精神科公式サイトが見られるニ次元コード

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