三遠ネオ/新加入の吉井が力強い決意
2024/09/07
吉井が新天地での活躍を誓った
「危機感を持って新たなシーズンに挑みたい」―。三遠ネオフェニックスに新加入した吉井裕鷹が、開幕まで約1カ月に迫った2024―25シーズンへ力強い決意を示した。
三遠は昨季、46勝14敗で中地区1位となり、Bリーグ8年目で初の地区優勝を達成した。チャンピオンシップは、準々決勝で広島ドラゴンフライズに敗れた。
大野篤史HCの3年目は、昨季の主力選手と的確な補強で守備の強度を高め、これまで積み上げた戦術を進化させる。その中核を担うのが吉井の獲得。先日のパリ五輪では、日本代表として攻守ともに存在感を示した。
攻撃では、周りを生かす泥くさいプレーが持ち味、ノーマークの3点シュートは高確率で決める。守備も定評があり、SGやSF、PFと幅広いポジションで身体を張れる。大野HCが目指す緻密で規律ある速い展開の激しいバスケに、どこまで適応できるか。
前所属のアルバルク東京では、激しいレギュラー争いなどもあり、1試合平均出場時間が昨季10分50秒、2季前15分43秒、3季前13分13秒とチーム内で序列は低かった。
吉井は「三遠ではプレーの『質』が求められ、自分の役割に責任が伴う。練習でも互いに意見をぶつけ高め合う環境がある。三遠でもチームの中で自分の特長を生かし、危機感を持って新たなシーズンに挑みたい」と意気込みを語った。
三遠の開幕戦は、10月5、6両日にアウエーで琉球ゴールデンキングスと対戦。ホーム開幕戦は、同19、20両日に豊橋市総合体育館で吉井の古巣アルバルク東京を迎え撃つ。