新たな伝統 次世代へ継承

煙火組織「篠田若葉連」創設20周年/篠田神社祭礼で手筒煙火記念奉納/豊川

2025/04/10

創設20周年を迎えた篠田若葉連のメンバー(篠田神社で)

 豊川市篠田町の煙火組織「篠田若葉連」が創設20周年を迎え、5、6両日に行われた篠田神社祭礼で手筒煙火の記念奉納に臨んだ。〝大人〟に成長した若葉連は手筒文化の継承へ、さらに活動の幅を広げていく。

 5日夜の宵の宮まつりでは、メンバー約30人が抱え手筒やヨウカンなど大小27本を奉納。トリを務めた煙火責任者の田中隆矢さん(47)は抱え手筒ではもっとも大きい五斤込みを披露し、オレンジ色の火柱が立ち上り、ハネの爆音がとどろくと拍手が沸き起こった。

 2005年に「愛・地球博」での伝統芸能の発表を機に発足。以来、篠田神社祭礼や夏の市民まつりなどで披露してきた。13年のB―1グランプリin豊川を機に広島県府中市の「備後国府まつり」と交流が生まれ、毎年現地で手筒を放揚。5日の宵の宮まつりでは、広島から来訪した吉田希美さん(29)がヨウカンを奉納した。

 昨年までは祭礼の余興として近くの集落センターで放揚していたが、長年にわたる活動が地域にも認められ、今年から境内の神前での奉納が実現した。田中さんは「20年やってきて良かった。また新しい伝統の始まり」と受け止めた。

 町内の竹藪で3~5年かけて育てた竹で手筒を作るなど、伝統を守る若葉連。今後は大筒やぐらの製作も視野に入れており、田中さんは「伝統を次の世代につなげていきたい」と話す。

宵の宮まつりで、神前で奉納された抱え手筒(同)

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創設20周年を迎えた篠田若葉連のメンバー(篠田神社で)

宵の宮まつりで、神前で奉納された抱え手筒(同)

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