教師の勤務環境改善など質す

衆議院本会議で今枝衆院議員

2025/05/01

衆議院本会議で質問する今枝衆院議員(提供)

 自民党文部科学部会長の今枝宗一郎衆院議員(愛知14区)は、教師の勤務環境の改善や働き改革、学校と地域住民らが学校運営に取り組み地域に開かれた「コミュニティースクール」の推進などを取り上げて衆議院本会議で質問し、政府の考えをただした。質問は4月10日。

 今枝議員は、人づくりに最も重要なことは教育の質の向上であり、それを支えるのが教師と強調。「教師の勤務環境の改善を図り、その質の向上につなげていくか」と問うた。さらに教員の勤務実態調査の結果を具体的に示し厳しい勤務環境であると指摘し、「学校における働き改革をどう進めるか」と見解を尋ねた。

 そのうえで、子供を巡る課題の多様化、複雑化に伴い、「学校、教師が担ってきた業務の改善が必要」と主張を展開。「コミュニティースクールを推進し、教育環境整備に取り組む必要があると考えるが、どのように取り組んでいくか」と具体策を求めた。

 阿部俊子文部科学相は、教育の質の向上について「教師を取り巻く環境整備を進めた先に学校教育の質の向上を通じた、子供たちへのよりよい教育の実現がある」とし、働き改革などによって創出した時間を生かし「教師が専門性を発揮して教育活動を行うことができると考える」と述べた。

 肝心な働き改革については「教職員の定数改善などを図り、教師の時間外在校等時間の縮減を進める」とした。また、コミュニティースクールは重要であるとの認識を示し、「これらを一層進め、子供たちを地域全体で育む学校づくりを推進する」と説明した。

 また、今枝議員は教師の処遇改善で教職調整額を10%への引き上げで文科相と財務相の合意に触れて確実な実行を求めたのに対し、加藤勝信財務相は「文科省と連携して着実に対応していきたい」と語った。

 さらに、「積極財政派」を自認したうえで国民の可処分所得の増加に向けた決意を尋ねたところ、石破茂首相は「賃上げこそが成長戦略の要」と力説し、「物価上昇に負けない賃上げを起点として国民の所得と経済全体の生産性の向上を図っていきたい」と結んだ。

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