新たに明大と長岡技科大参加で5大学に
2025/05/10
豊橋技科大では半導体製造の全工程を実習できる
豊橋技術科学大学と東京科学大学、広島大学の3大学が共同で実施してきた半導体人材育成プログラムに、4月から明治大学と長岡技術科学大学が新たに参加し、5大学での単位互換が始まった。
豊橋技科大など3大学は、日本の半導体産業の復興を目指して「集積Green―niX(グリーンニクス)研究・人材育成拠点」事業を立ち上げ、2024年度からは、革新的な半導体集積回路の研究開発をマネージメントできる人材「LSIイノベータ」を育てるプログラムをスタート。3大学が「グリーンニクス対象科目」を提供し、他大学の学生でも履修、修了すれば各大学の単位として認定していた。
4月からは明大と長岡技科大が加わり、2大学が開講する科目も追加された。学生は、大学の垣根を超えて履修することが可能で、遠隔地の大学はオンラインでも講義を受けられる。
集積グリーンニクスは、半導体の材料やデバイス、回路、システム技術などの研究に、低消費電力化や低環境負荷化といったグリーン貢献度の評価軸を加えることで、新たな価値を創造する半導体を総合的に研究する分野。かつて隆盛を誇った日本の半導体産業が衰退していく中で、世界的な半導体市場でゲームチャンジャ―となり、国内半導体産業の復活につなげる役割が期待されている。