愛知御津駅前で「豊川稲荷西方遥拝所大祭」開く
2025/05/20
豊川稲荷西方遥拝所で祈祷を受ける商店主ら(愛知御津駅前で)
豊川市御津町の愛知御津駅前で19日、近隣の商店主らでなる愛知御津料理飲食組合と町菓子組合が「豊川稲荷西方遥拝所大祭」を開いた。
赤い鳥居と2体のキツネの石像がある遥拝所で、豊川稲荷の僧侶たちによる祈祷(とう)があり、町内や協賛企業の代表者らが商売繁盛と家内安全を祈願した。
飲食店では焼き鳥やお好み焼き、焼きそばが参拝者らに振る舞われた。町内のみと保育園の園児約60人が招かれ、お参りをした後に福引やゲームを楽しみ、菓子をもらって笑顔がはじけた。
同駅は明治半ばの1888年、東海道御油宿の最寄り駅として開業。遥拝所は鉄道を利用して豊川稲荷へ参拝に訪れる人々をもてなす場としてにぎわい、駅周辺の発展につながった。同様の遥拝所は豊橋市下地町と蒲郡市にもあったが、現存するのは西方遥拝所のみとなっている。
愛知御津料理飲食組合の石黒久雄組合長は「規模が小さくても祭りを残していきたい。子どもたちの思い出に残り、大人になって携わるようになれば」と期待を寄せた。