昭和100年写真が語る渥美半島の歩み

④昔は渥美フラワーセンター、今は伊良湖菜の花ガーデン/亜熱帯感じる大温室と噴水 菜の花で早春満喫

2025/05/20

1970年頃の渥美フラワーセンターの絵はがき(山田幸宏提供)

 1961(昭和36)年に開園した渥美フラワーセンターのドーム式の約410平方メートルの大温室と噴水の写真が上である。大温室内には、バナナ、パイナップル、マンゴー、パパイヤ、コーヒー、ヤシなど百数十種類の亜熱帯植物が植えられていた。

 6万平方メートルの敷地にトロピカルドームとフラワーパビリオン、ベゴニア館の三つと芝生広場、大花壇、花の散策道、太平洋が一望できるレストランがあり、四季折々の花を楽しむことができた。

 昭和30年代まで日出の石門(ひいのせきもん)一帯が渥美半島の観光の中心。戦後のレジャーブームを受けて、観光バスに乗った観光客がこの大型観光施設に押し寄せた。大型温室の奥の山頂に見えるのが、68(昭和43)年に開業した伊良湖ビューホテルである。

 バブル経済の崩壊で93(平成5)年の33万人から入場者数は年々減少し2003(平成15)年には14万人に。改称した伊良湖フラワーパークは閉園した。

 下の写真は、伊良湖フラワーパーク跡地に整備された伊良湖菜の花ガーデンである。中央奥に見える伊良湖ビューホテルも、伊良湖オーシャンリゾートとして再開した。約4ヘクタールの敷地に約120万本の菜の花が植えられ、菜の花ポストの前で記念写真を撮ったり黄色いじゅうたんの中を散策したりして一足早い春を満喫できる。毎年1~3月に開催される渥美半島菜の花まつりのメイン会場として使われている。

伊良湖菜の花ガーデン(2月、藤城信幸撮影)

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1970年頃の渥美フラワーセンターの絵はがき(山田幸宏提供)

伊良湖菜の花ガーデン(2月、藤城信幸撮影)

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