作手小児童が特産自然薯の栽培体験
2025/05/30
タネイモを植える児童ら(新城市作手高里で)
新城市立作手小学校の1年生7人と3年生5人の児童12人が29日、作手地区特産の自然薯(じねんじょ)「夢とろろ」の栽培体験を行った。
JA愛知東の自然薯部会(鈴木康弘部会長)が学校に声をかけて、初めて実施。夏目宗幸さん(64)が自然薯作りをする学校近くの畑の一部を使って行った。
児童らはまず、鈴木部会長から自然薯やその育て方などについて学んだ。自然薯は山菜の王者で、「夢とろろ」は多くの中から選び抜かれて育てられてきたこと、葉の付け根にできる球状の芽である「むかご」からタネイモを育てることなどの説明を受けた。
児童らは、最初に土を入れたクレバーパイプを深く掘った溝に斜めに入れ、土をかぶせた。その上をビニールで覆い、タネイモを置き、土をかぶせた。この日植えたのは24本。これから秋にかけて、タネイモから出た新しい自然薯がビニールを破り、真っすぐ下に生長しパイプの中で育つ。
夏目さんは「自然薯に関して、孫との接点はなかったが、今回ふれあいの良い機会になった」と話す。夏目さんの孫のこよみさん(6)は「心を込めて植えた。収穫したら、とろろご飯にして食べたい」と笑顔だった。
JA職員によると、「夢とろろ」は20年ほど前に開発され、粘り気があり、香りが高く色白で、肉質のきめが細かいため、年末の贈答商品として人気が高いという。